しみじみ聴いていると音的にはやっぱり80'sっぽいと思う。
勿論それで私は大歓迎、この音づかいは懐かしすぎる。
実際UKサイドのレビューなど読んでいると、
『この音は(発売された)95年ではなくて、85年の音だ。』
なんて記述が目に止まる。やっぱり、と思う。
最初のドラムやベースの音から、格好良すぎて
それだけでもう、マイってしまうのだけれど、
やっぱり私は『Friday They Dance』が好きかも。
彼は何処か題材となるものをクールに見つめてる
画家のようだな、と思ったりする。
例えば、『Friday "WE" Dance』にはならない。
金曜にディスコに行って夜を楽しむ彼等を
どこか客観的に眺めて、スケッチしているような、
そんなどこか、孤高のアーティストのイメージが
勝手に沸き起こってきてしまう。
実際、こんなに素敵なテクノ/ハウス系サウンド
を作っている人が、ぐでんぐでんに酔っ払って
ミキシングしてたら、かなりやだ(笑)
だから私の中では、夢の最適化を図ってしまおう。
この人のビートや効果音が
時々、胸につきささるような気がするのは
気のせいかな、とも思ったのだけれど、
彼の音に対する美意識が鋭すぎる
からかもしれない。
かつてのNHK FMのプログラム、
『クロスオーバー11』に流れていた
リラクゼーションサウンドに
限りなく近いのに、
私は何故か、完全にリラックス出来ない。
リラックスする事をどこか禁止されているような
気になるサウンド。
何度も何度も聴いて
その正体を確かめてみよう。
Friday They Dance
100lbs/Herbert
(以前リンクしていたところはプレミア価格になってしまったので
リンク先を変えました。)
Matthew Herbert website
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