2017年8月18日金曜日

自分の立ち位置

イギリスの俳優にRupert Everettという人がいる。
その人が数年前、あるリアリティ番組を一日で降りたという事が
話題になったことがある。

理由は「プライベートの顔まで撮られたくないから」
それなら最初からリアリティ番組に出る事を
止めても良かったのかもしれないけれど
思った以上に辛かったのかもしれない。

この事がきっかけで彼の態度に幻滅した人も
いたようだが、何故か私は彼の心境を分からなくも
ないな、と感じてしまう。

確かにそれなら最初から引き受けなくても・・・と思う節は
あるけれど、素顔を撮られたくない気持ちは痛いほど
分かるような気がしてならない。

イギリス人であるという事も関係しているのかもしれない。
以前、ヒュー・グラントが言っていたように、イギリスの俳優は
舞台から降りたらその役からすっと離れるものだとしたら
いつまでも回り続けるカメラにとまどいや恐怖を感じた
のかもしれない。
子供っぽく、我侭かもしれないその態度だけれど、
同時に、もし自分だったらやっぱり嫌だろうなと
考える。
この件を通して
彼は自分の立ち位置を知ったのではないだろうか。

今まで、時々彼の発言や態度に関しては
色々と聞いてきたから、
彼の人生はぶつかる事で課題を乗り越える
ような癖があるように思える。
だから人事とはいえ、ちょっと心配になるのかもしれない。

ちょっと人事と思えないような
彼のこだわり。

若い頃の彼は本当に綺麗だった。
画面に見とれてしまうほど美しかった。
流石に彼も年を重ねて
重厚な印象を与える役者になったけれど、
私は最近の彼の動向を
とても嬉しく思っている。

立ち位置を知った彼がこだわって作る作品が
オスカー・ワイルドで、
舞台がとても素晴らしかったという評判を聞いている。

彼の撮る映画が早く観たい。














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