2011年12月1日木曜日

コリンと文学と勝手な思い込みと

HDDレコーダーでコリン・ファースの『高慢と偏見』を
録画しながら優雅に手芸のお時間。



のはずが、どうしてもコリンが大写しになると
手が止まってしまって
結局、5時間弱かけて余り進まない。

その位、彼の存在は私ぐらいの世代にとっては
無くてはならない存在なのである。

よそよそしかったMr.ダーシーが
氷が溶けるように
情熱の男に変わっていく様子は秀逸。

あの潤んだ様な瞳(片方ずつ星が2個入り)で
少なくとも50cm程離れた程よい射程距離で
ヒロインを遠くから熱く見つめる様子は
女性視聴者(あるいは一部の男性)の
体感温度を少なくとも5度上げてくれる

なんてエコロジーな存在。

ある記事によると、彼はかつて
「セクシー俳優」だったとあり、
それが『高慢と偏見』の事だったと
あって心の中で笑い転げたけど、
冷静になって考えれば、確かにそうかも。
実際「このシーンて本当に必要?」
という読者サービス的なシーンもあった事は確か。

そもそも英国文学を代表するような物語の中には
うっとりしてしまうような素敵な恋愛話が埋蔵されている。

それは理想の男性を夢見る英国女性の為せる業なのかも。

という訳で『ジェーン・エア』のBBC版のうち、
最も評価の高い物をついに購入する事にした。

『高慢と偏見』が互いの思い込みや自負心がテーマなら、
『ジェーン・エア』は過酷な運命の中での赦しと普遍の魂が
テーマかな。

昔、ある先生が「本はとても個人的なものだから
語りあうことはとても難しい」と言っていたけれど、
確かに読書について語り合うことは難しいかも。

いきなり小学生で『嵐が丘』を読んでしまってから
『モンテクリスト伯』に雪崩れ込み、
中学生で既に気難しい娘になった自分としては
妙齢の女性には『高慢と偏見』と『ジェーン・エア』
を薦めたい。

そしてロマンスの大切さを感じて欲しいと思う。

Pride and Prejudice: Awkward Question

リズをやりこめるはずの意地悪な質問に対して
ダーシーの妹が反応してピアノがストップ。
過去を知るリズが優しく妹をフォローするシーン。
リズが弾き終わった後、ソファでダーシーが
天国にいるかのような顔でうっとりと
座っている演技が最高。
座っているだけなんだけどね(笑)

Pride and Prejudice: The Lake Scene

問題の池に飛び込むシーン。
『ブリジットジョーンズの日記(2)』でも
ブリジットがコリンにインタビューするシーンで、
(原作と、DVDの特典映像に出てきます)
服から透けて何かが見えたとか見えないとか、
肉食系の質問で責めまくるのだけれど・・・
私としては、リズへの想いを抱えて
胸が一杯で池に入って心身を清めよう
として入ったのかなと思いました、
ええ、まじで。
この動画に「私の庭をうろついてほしい」とかいう
コメントがついていて、つい微笑んでしまいました。

2011年11月2日水曜日

Herbertさんの100lbsなんですけど

いきなり退行するようで申し訳ないけれど、
しみじみ聴いていると音的にはやっぱり80'sっぽいと思う。
勿論それで私は大歓迎、この音づかいは懐かしすぎる。

実際UKサイドのレビューなど読んでいると、
『この音は(発売された)95年ではなくて、85年の音だ。』
なんて記述が目に止まる。やっぱり、と思う。

最初のドラムやベースの音から、格好良すぎて
それだけでもう、マイってしまうのだけれど、
やっぱり私は『Friday They Dance』が好きかも。

彼は何処か題材となるものをクールに見つめてる
画家のようだな、と思ったりする。
例えば、『Friday "WE" Dance』にはならない。
金曜にディスコに行って夜を楽しむ彼等を
どこか客観的に眺めて、スケッチしているような、
そんなどこか、孤高のアーティストのイメージが
勝手に沸き起こってきてしまう。

実際、こんなに素敵なテクノ/ハウス系サウンド
を作っている人が、ぐでんぐでんに酔っ払って
ミキシングしてたら、かなりやだ(笑)

だから私の中では、夢の最適化を図ってしまおう。

この人のビートや効果音が
時々、胸につきささるような気がするのは
気のせいかな、とも思ったのだけれど、
彼の音に対する美意識が鋭すぎる
からかもしれない。

かつてのNHK FMのプログラム、
『クロスオーバー11』に流れていた
リラクゼーションサウンドに
限りなく近いのに、
私は何故か、完全にリラックス出来ない。


リラックスする事をどこか禁止されているような
気になるサウンド。

何度も何度も聴いて
その正体を確かめてみよう。


Friday They Dance


100lbs/Herbert

(以前リンクしていたところはプレミア価格になってしまったので
リンク先を変えました。)

Matthew Herbert website

2011年10月31日月曜日

拝啓、ジョブス様

貴方の生きた世界を垣間見ました。
本当にそれは一瞬で儚い夢の様。
大気圏に突入する瞬間の様な輝き。
危うく、脆いもの。
けれど、 なんて人生を
貴方は生きたのでしょう。
まるで一本の映画を見ている様で、
気づくとその人生を食い入るように
眺めてしまい、目が離せなくなります。

確かに貴方は特別な人間だったのでしょう。
昔、『グッドウィル・ハンティング』という映画で、
主人公の仲間だったブルーカラーの兄貴分が、
類まれなる才能を持つ弟分のような主人公に向かって、
「世の中には、宝くじを持って生まれてきた奴が
いるんだ。もしお前がその宝くじをどぶに捨てる
ようなら、俺はまじでお前を殺す」と言うシーンがありました。
貴方はそういった、宝くじを持った人だったのかもしれませんね。
そして突き進んでいった。

なんて人生なのでしょう。

正直、貴方の様な人が私の上司だったら、
私は夜も眠れないでしょう。
でももしも貴方に認められるならと、
目の色を変えて必死でやり遂げようと
火事場の馬鹿力を出してしまうかもしれません。

人は貴方の「ささやかな」短所など、
(どうにかこうにか)目をつぶってでも
貴方の後をついていったのでしょう。

夕暮れ時、駅のホームで
ふと本から目を上げると
綺麗な夕日が見えました。
こんなパワフルな貴方がこの世にいないなんて
なんだか信じられないと思いました。

『嵐が丘』でヒースクリフが
キャサリンの亡骸に叫んだように
「永遠に貴方の魂が
このヒースの荒野を
彷徨い続けてくれ」
と言いたいところですが、

多分そんな事言わなくても
貴方の事だからきっと、
突然またこの世に現れて
人を驚かす事でしょう。

良いとか悪いとか
そういった事抜きで考えれば
貴方は永遠の少年のような
人だったのですね。

私達は夢を見続ける事が
使命なのかもしれませんね。

そしてそれを形にすることも。
この儚い一瞬の輝きの中で。

2011年10月15日土曜日

東京Jazz2011をTVで見て

『東京Jazz2011』をTVで見ていたら、
ドラムを叩きながら、ギターを弾いて歌っている人がいて、
さらに口でトランペットの音を真似てるその神々しい姿に
思わず目が釘付け。
後から検索してそれが全盲のギタリスト、ラウル・ミドン
だという事が分かった。

Sunshine by Raul Midon

上はパリでのライブ。
皆歌詞まで覚えて合唱している(・∀・)チゴイネ!!
この人の口と手は一体どうなっているのだろう?

私はピアノの音色が好きだから、
次に出演したMichel Legrand(ミシェル・ルグラン)トリオ
も見入ってしまいました。
シェルブールの雨傘を色々なスタイルで演奏してくれて
見ていて本当に楽しかった。
弾き方一つで場の雰囲気が変わるのが本当に不思議。
Jazzからワルツ、タンゴ、ニューオーリンズ等々、
ある時は南国のカクテルパーティの様に華やぎ、
ある時はアメリカ南部の煙っぽいバーの様に黒っぽく、
メロディーもリズムも変化していくのが面白かった。

Michel Legrand Trio-Les Parapluies de Cherbourg(I will wait for you)-シェルブールの雨傘


そして
Matthew Herbertの1st.Album "100lbs"が キタ━(゚∀゚)━!!!!!
この話は後日。

2011年10月13日木曜日

マシュー・ハーバート

久しぶりにふとMatthew Herbertの
初期の作品"Friday they dance"を聴いてみたのですが、

これが結構(・∀・)イイ!!

そもそも2年ほど前に、
Youtubeの動画を漁っていた所、
リンクを辿っていった先にあった曲なわけで。

ちょっと懐かしいDX-7のような電子音と
テクノ・フュージョン・ジャズを融合したような
不思議系お洒落音楽。

今更ながらに、彼ってどういう人なんだろうと思い
検索してみた。

マシューハーバート(wikipedia)

活動10周年を記念して
最も評価の高いアルバム"Bodily Functions"
のスペシャルエディションが出たばかり。

Bodily Functions(10周年記念アルバム)

けだるい感じでつぶやくように歌う彼の奥さんの声が、
彼の作る電子音楽に不思議とぴったり合う。
ダニ・シシリアーノのピアノも素敵。
アルバム全体が物語のように進んでいくので、
まるで近未来を舞台にした恋愛映画のサントラのような
印象。


結構お洒落だし、何故日本でヒットしなかったのか?
と思うのだけれど、おそらくルックスがアイドル向きでは
ないからだと思う(泣)
まあ作る音楽もコアなファンが集まりそうなジャンルだし。

Matthew Herbertのその他のアルバムの内容については
彼の経営するAccidental Recordsで全部視聴できました。

releases-accidental records

あと2,3枚買いたいものがあるのですが(笑)

2011年10月11日火曜日

ピアーズモーガンでのトニーベネット

 CNNのピアーズ・モーガンの対談にトニーベネットが出てました。
この人、レディ・ガガ共デュエットしていたりして結構素敵な叔父様です。
そんな中で
エイミーワインハウスの事について触れてました。

彼はすごく才能があって、まだ若かった彼女の事を
娘の様に可愛がっていたらしく、目に涙を浮かべながら
「もっとペースを落としてゆっくりやりなさいって、アドバイス
するべきだった事を後悔しているよ」と語ってました。

正直、エイミーワインハウスの事はよく知らない私ですが、
彼の話と、過去の彼女のインタビューから察するに、
本当の彼女は可愛らしい方だったようです。

そうですか~・・・

この方の傍にいると
レディ・ガガも心なしかすごく初々しく、
皆が彼をリスペクトしているのが分かりました。

しかし最近本当にJazz好きで
BBCで Jamie Cullumが
大御所アーティストを紹介する
ストリーミング放送ばかり聴いてます(*´∀`)

2011年10月10日月曜日

シャー・ルク・カーンの新しい映画 "Ra One"が10/26に印・英・米・カナダでロードショーに

今日インドレストランの店員さんと
シャー・ルクの話で盛り上がっていたら、
シャー・ルクの新しい映画が10/26に上映されるよ!
と教えてもらって早速調べたのだけれど、
日本ではまだ公開未定なようです


(´・ω・`)ショボーン


SFXを駆使したハリウッド顔負けの映画"Ra One(ラ・ワン)"、
Shah Rukh Khan(シャー・ルク・カーン)の新しい映画が
ついに10/26にロードショー!
ドバイでは先行プレミア10/24!!

RA One Trailer(HD)



シャールクは2002年に映画会社"Red Chillies Entertainment"を
奥さんと一緒に立ち上げていて、そこでVFX部門も作っていた、
という事を知り、2度びっくり。
ワーカホリックなのは有名な話らしいけれど、今度のRa Oneの他に
同時進行で何作か製作を進めていたらしいから本当に凄い。
この映画、当初夏に公開予定だったのが、CGの処理に時間が
かかってようやく公開されることになったらしい。

上記トレーラーを見れば如何にすごいかが分かると
思うけれど、何故この作品が日本で上映されないのかが謎です。

おそらくアメリカでの反応を見て、当たったら(多分当る)
鳴り物入りで日本に雪崩れ込む試算かなと思うのだけれど、
ワンクッション置かないと来ない(それも来ないかもしれない)
状況が何とも切ない。


ボリウッド映画には必ずダンスがつきもの。 この映画もしかり。

それに比べ、本国(あるいはアメリカ?)では
上映前からテーマソング"Chamak Challo"が流通しまくっていて、
Youtubeでちょっと探すと同じテーマでわらわら出るわ出るわ・・・

Chamak Challo

このチャンネルの右側の検索結果、よく見ると
Chamak Challoだらけ。
どうも別のシャールクの映画から取ってきて
上手く組み合わせているらしい。
まだ上映されていないのにこの盛り上がりぶりはなんだ?


何度見てもやっぱりよく分からないんですけど、あらすじが・・・

RA.ONE - Official Website


上記オフィシャルページにはシャールク扮するG.One
のフィギュアの販促をするシャールクの姿が。
「完璧という訳ではないけれど、結構格好良いと思うよ」
なんて言って色んな角度からフィギュアを検証してる。
 うーんこれはよく出来てる、
もしかして発注先は海洋堂さんだろうか・・・

とにもかくにも、こんなに面白そうな映画なら
やっぱり日本でもロードショーをして欲しいと思う。
歌ありダンスあり、SFXありのファミリームービーだから(笑)

Madonna - Beautiful Stranger (Official Video) [HD] 90年代後半からのマドンナ

Madonnaって80年代、90年代、と年代ごとに全然違う顔をしている。 ごく初期の物も好きだけど、90年代以降の彼女のアルバムは 今聴いても凄く面白い。 William Orbitのプロデュースの頃の『Ray of light』『Music』は 本当に何度も聴いたことか。 その...