2017年2月27日月曜日

ペット

先週、準新作になっていたイルミネーション・プロダクション製作の
『ペット』を借りてきました。CMなどで見かけた、
「ご主人のお留守の時にやりたい放題やるお気楽なペット達」
の映画かと思ったら、これが結構深くて、それに怖かった。
優しい飼い主と暮らす主人公の犬のもとに、
新しい犬が来ていじめられるのかな、と
思うと次はその新しい犬ともども、街角のワルい野良猫たちに痛めつけられ、
かなり悪い猫だなと思っていると、次には保健所の職員が現れて、
野良犬と間違われて捕獲されてしまう。
悪者がどんどん入れ替わっていき、家からどんどん引き離されてしまう。
この映画を観ていて、もしも子供が、「なんでこうなるの?だれが悪いの?」
って聞かれたら、大人は一瞬言葉につまるのではないでしょうか。

人間から愛されなくなって不要物になったペット達の
愛憎入り乱れた複雑な感情がとてもリアルに表現されていました。
特にウサギは名演技。愛されなくなったウサギなんて、
私は初耳でしたが、捨てられたウサギの狂い方は半端なく、
「ちょっとヤバイぞあいつ」なんて陰で言われている。

アニメに迫力があり、最後はとても感動的でしたが、
でもイルミネーションって会社は、それだけでは終わらず、
最後の『おまけ』もちゃんとついてきます。
人は 『おまけ』に弱いって事、よく分かっていてそのツボをついてきます。
少なくとも私はおまけに弱いので、それを楽しみに観ていたりします。

個人的にはミニオンコスプレが可愛すぎました。

この映画を観て、色々考えさせられました。
ペットをマイノリティ(少数民族)と考える事もできるかもしれません。
可愛らしいアニメに余り深堀りしたくはないのですが、
社会的弱者を主人公にして、子供だましではない
力強い何かを感じさせてくれるように思います。

容赦ない残酷さもきちんと描いていることでジョン・ラセターの『バグズ・ライフ』をちょっと思い出しました。

それからアニメはいいですね。
ミニオンズ関連作品を愛でるようになってから、
本当に久しぶりにアニメを観ていますが、
とてもシンプルな表現と美しい描写を観て
子供時代を思い出すような感動が再び蘇ってきました。







2017年2月20日月曜日

ミニオンズ

カンバーバッチちゃんの話の直後に書くのもなんですが、
最近とても好きなのが『ミニオンズ』。
バナナの好きな可愛い謎の生命体。
他の人よりも4-5年ほど遅れてブームがやってきました。
3作の中で、2015年の『ミニオンズ』が脚本・アニメ共に
最高だったと思います。

どこかどう最高だったのか?
それはこの映画を観ている間は
完全にミニオン達のペースに巻き込まれて
しまうところです。
時代は1968年。サイケとロックが全盛期の
フラワームーブメントまっさかりのロンドンです。
神経が少し麻痺するようなちょっと悪い雰囲気が
ミニオンの存在意義とよく合っています。
60年代ロックが沢山BGMで流れますが、
全ての曲がサントラに入っていないのが残念ですね。



印象的な曲とかかる場面をリストアップしておきます。

Happy Together / The Turtles
(ミニオン達が水中で増殖していくシーン)
19th Nervous Breakdown / The Rolling Stones
(ケビン達がニューヨークに上陸するシーン
 ショッピングモールの中でもBGMでかかっている)
 I'm a man / The Spencer Davis Group
(ウォルター一家の強盗シーン)
Break on through to the other side / The Doors
(オルランドの "Villain-Con"(大悪党大会)へ入場するシーン)
Purple Haze / Jimi Hendrix
(スカーレット・オーバーキルの家で
 スチュワートがギターを見つけるほんの一瞬のシーン)
*Hair / Musical song
(催眠術にかけられた警備員が踊る)
You really got me / The Kinks
(手足がロボ化したボブが暴走する馬車を止めようとする)
My Generation / The Who
(ボブの演説後、3人が宮殿で遊びまくるシーン
ちなみにスチュワートが愛する消火栓は
クレアとティファニーという名前)
Got to get to into my life / The Beatles
 (グルーとミニオンが仲良くなるシーン)
Mellow Yellow / Donovan
(その次の曲)
*Revolution / The Beatles
 (ケビン達3人が演奏して歌うシーン)

このうち、*のついた曲はミニオンによる替え歌に
なっています。

映画内では使われていないのですが、
トレーラーで使われているのが
Under Pressure / Queen & David Bowie
です。


7/21公開の、邦題タイトルは、
『ミニオン大脱走』とか。
もしやスティーブ・マックイーンの
The Great Escape(大脱走)』が
モチーフになっているのでしょうか?
ともあれ、
下敷きとか、ボールペンとか、
無駄に買わないように心がけなければ、
出費はもとより、家中がミニオンズに征服されてしまうかも。
でも、リアリティ・トランサーフィンの振り子の法則で
こんな事言ってる段階で既にミニオンズに振り回されてるかも。

可愛いから仕方ないか・・・
 




*ミニオンズの名前
  少しは分かるようになりたいと思うのですが
  ボブケビンスチュワート等、
  主要なメンバー以外、未だに判別がつきかねます。

  Names of minions and descriptions with individual pictures.
  http://www.minionsallday.com/minion-names-and-descriptions-with-individual-pictures/

  上のページは画像付きで、丁寧に解説をしてくれています。
  英語もそれほど難しくありません。
  映画のどのシーンに出てるなど詳しく分かって便利です。
  途中で風貌が変わっているミニオンもいて、
  さらに同名の別人(別ミニオン)もいることなどから、
  それが判別を難解にしている理由のひとつかと思われます。

  とりあえず、
  
  いつも遅れてついていくのがノーバート。
  
  1で、スチュワートや3人の女の子とトイレットペーパーで
  悪ふざけしているのがジェリー
  でも2のジェリーは優しくて臆病、子守唄歌ったりしてる。
  1と2のジェリーは別人?
  
  1で液体飲んで宇宙に飛んでいくのがボブ、でも3では
  色違いの目が2つあって王様になるのもボブ。
  これも別人?
  
  1でスチュワートと一緒に紫ミニオンになりすまして
  グルーをおとりにするのが2つ目デイブ。
  スチュワートとデイブは仲が良いらしい。
  
  カールは丸い2つ目。つんつんヘアー。
  ティムとジョンと長さで競い合っているのに
  2では1つ目で火事のアナウンスをしている。
  別人?
  
  ティムはケビンと激似していてひげをつけてY.M.C.A.を歌っている。

  マークは1で金髪カツラとピンク系の花柄着てスーパーでカラオケしてる。


  トムは可愛らしいメイド服でお掃除してるミニオン。
   

ドクター・ストレンジ

『ドクターストレンジ』IMAX 3D版で観てきました。

『イミテーション・ゲーム』を観て以来、
我が家でも大人気のカンバーバッチちゃん。 何故ヒーロー役になったのか全く謎でしたが、
本編を観て納得しました。

 彼は本当に芸達者な役者です。

今までの認識を遥かに超える体験をさせられて
宇宙の彼方まで吹っ飛んでいくゾーンを体験するシーン。
ギャアギャアわめくカンバーバッチちゃん。
その後、しゅんとなり、『弟子にしてください』と言うも
無下にドアから叩き出されるシーン。
ザアザア泣きながらドアを叩くカンバーバッチちゃん。
その後、不意にドアが開き、
反動でごろんと体が部屋に転がるシーン。

その後の戦いも、本当に大丈夫なのか??と
疑惑を禁じえないようなひ弱さ。

私は失礼ながら、椅子が揺れる程、笑ってしまいました。

 『イミテーション・ゲーム』でも何となく、ハの字眉で悲しげな彼を観る度、
「情けない感じの演技がぴか一な男優」
としみじみ感じ入っていましたが、
あんなに情けないとは思いませんでした。

じゃあそんなんでラストどうやって解決するんだ?
と思いますが、この情けなさを最後まで引っ張って
いくやり方は非常に斬新だったと思います。

情けなさ、弱さを通して何故か強さを感じる役者。
カンバーバッチちゃん。


ハムレットとか演じる事が出来る英国俳優なんですよ。
ようやるなあ・・・と思いましたが、 この作品も
素晴らしい役者が勢ぞろいしていて、
ただのアクション映画ではありませんでした。

レイチェル・マクアダムスは『アバウト・タイム』の
主人公の奥さんを演じた人が一番有名かな。
(『ミッドナイト・イン・パリ』にも出ていたのね。どこ?)
『アバウト・タイム』の前髪切りすぎた可愛い感じよりも
少し大人になった雰囲気でしたがそれでもやはりかわいい。
私が男性ならこういうタイプとお付き合いしたいと思う。
と、勝手に考えてしまいそうな位、かわいい。
まだどこかあどけなさが残る女医さん役で
献身的かつコミカルな演技が光っていました。
カナダ出身なんですね。
カナダ出身と言えば、カーリー・レイ・ジェプセン。
2014年にライブを見ましたが、カーリーたんも可愛い。
日本人に自然に受け入れられる母性的な感じの人
が多いように思います。
後、アラニス・モリセット、アブリル・ラヴィーンなど。
カナダ人の知り合いが昔いましたが、
とにかく優しかったです。
ニュージーランドとかオーストラリアの人達と良く似た
隣人愛に溢れた素朴な優しさが光っています。

・・・余計に語ってしまいました。

モルド役のキウェテル・イジョフォーは
『ラブ・アクチュアリー』で、芸術家の友人役で
芸術家が恋している女性と結婚する役でした。

そしてティルダ・スウィントン、
『オルランド』ちゃんと観ていないのですが、
その当時、女性誌などで女性と男性を
経験する役で話題になった方です。
今度機会あればきちんと観てみたいと思います。
ちょっと中性的な感じで、私はつい
西遊記の故・夏目雅子さんに見えてしまいました。

原作もきっと、多くのクリエイター達に
影響を与えていることでしょう。
スタートレックやスターウォーズ的な
場面も見受けられました。

様々な人種が登場し、世界観を広く取った映画ですが
ちょっと特殊なタイプの物語だから、
イマイチスカッと感が足りない人は物足りないかも
しれないですね。

私はちょうど、というか、自分の中で思うところがあって
ダンスの他にも気功をやろうとか、思い始めていた時でしたし、
ヒーラー、アストラル体など、ちょっとスピリチュアルな用語が
飛び交っていて、興味深かったです。

この映画はそんな人生の節目にたった人が見ると
また違って見えてくるかもしれません。

映画の最後は、
なんかもう、2が半分以上始まっている感じですね。

2も観に行ってしまうかもです。

ところで、エルドリッチ・ライト(Eldritch Light)
の魔法円の図形が、最近購入した髪留めの
デザインに酷似していてびっくりしました。


2つ買っておけば良かったのだろうか・・・
まあ別に、今のところ戦う予定は無いのですが、
アガモットの目を買って、首にぶら下げて、
片手に髪留め、もう片手の人差し指でぐるぐる回したく
なる衝動に駆られます。




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